架空チョコレート

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小説版『タオルケットをもう一度』感想 (原作:水野輝和 著者:ひびき遊 イラスト:碧 風羽)

 タオルケットシリーズのファンになって4年ほど。
 さすがにもうファン熱も冷め始めていたのですが、本書を読んで「やっぱりこのシリーズはいいな!」と再確認しました。ファンなら読もうぜ!

 ゲーム版の感想もそのうち書こうと思っているため、主に原作と違う部分を中心に綴っていきます。


●ヘッドライン

・原作未プレイな人へネタバレ無しの簡単な紹介
・原作プレイ済みで読もうかどうか迷ってる人へネタバレ無しに簡単に紹介
・雑感
・好きなところ、よかったところ
・残念なところ
・その他
・絶対にゆるさないこと
・総評



・原作未プレイな人へネタバレ無しの簡単な紹介

 本書はかなしみホッチキス氏が制作するフリーゲーム『タオルケットをもう一度』シリーズの3作目、『1』のノベライズです。ナンバリングは『1』ですけどシリーズ3作目なんです。このシリーズは3~1と降順に発表され、その後4~と番号が昇っていきます(ナンバリングされてないものや、タイトルに『タオルケットをもう一度』とつかないものも有り)。

 未プレイで読んでも面白いかと聞かれると、楽しめるだろうけどできれば先にゲームをプレイしてからの方がお勧め、と答えます。ゲームで分からない部分を保管してくれたり、逆にゲームをやってないと上手く情景が浮かばない部分などがチラホラあるため、楽しさが倍増するためです。
 内容が理解できないということはないと思いますが、やはり先にゲームをやった方が無難。

 もし『3』『2』をやったことがあって『1』だけやったことがないというのなら、小説からでも問題ないかもしれません(一種のファンサービス的な唐突すぎる要素がすんなり飲み込めるため。やった人に分かるように言うと、アームたんのプッチボディとかポンの存在とか)。






・原作プレイ済みで読もうかどうか迷ってる人へネタバレ無しに簡単に紹介

 やはり音楽とグラフィックなし(挿絵はあるけど少ない)であの世界観を現しているので若干厳しいのは否めませんが、それでもゲームの経験を元に脳内補完しながら読み進める分には充分楽しめます。
 先の項目で述べた通りゲームで分からない部分の保管(特にぱりぱりうめの部分)もあるため、ファンなら絶対読んだほうがいいです。

 大きく違うのは、一部例外を除き常にもーちゃす視点で物語が進むため原作ではあった他キャラ視点の部分(コンチェルロボとけるばぁすのエピソードなど)は形を変えてます。ただ工夫をこらして大体は盛り込まれているので大きく不満を感じることはないと思います。

 ちなみに一箇所だけ原作よりも残酷な部分がありますが(もめん様の死に様)、全体的にグロテスクな表現はいくらかマイルドになってます。またそういったシーンの挿絵は一枚もありません。






・雑感

 小説と銘打たれてますが、文体的には童話じゃないかなと感じました。、また読者の想像力を刺激する情景描写の積み重ねがほとんどないため、自分は常にゲームのグラフィックで脳内補完しながら読み進めてました。正直ゲーム未プレイの人がどんな光景を想像するのか全く検討もつきません。

 もしくはライトノベル的な文体といえばいいのかも(もう数年読んでないので詳しくありませんが)。ただあの分野の場合、舞台は大体学校かもしくはゲーム的マンガ的世界観なので読者の経験といくつかのイラストにビジュアルイメージを任せて書けます。
 それに対しタオルケットのあの絵本と日本アニメの入り混じったような独特なグラフィックは誰もが頭に持っているとは言い難いため、未プレイの人にはビジュアル面の魅力はほとんど伝わらない気がします。






・好きな所・よかったところ


 一番読んでよかったと思った部分が、ぱりぱりうめエピソードの補完。
 彼女、ゲームだと本当に何がどうなったのか意味がわからず気になってしょうがなかったんですが、なるほどそういうことだったのかーと胸のつかえが取れました。

 ゲーム版では、原作『2』のプレイヤーにトラウマとして有名なあのぱりぱりうめの世界のグラフィックが使われているせいで、もしかし『2』と何か関係があるのかな?とか深読みしてました。タオルケットシリーズってパラレルとはいえ微妙に世界観つながってますし。
 でも全然関係なかったんですね。



 すごく好きな所はカチカチシティでのNo3との出会い(再会)ですね。原作ゲームだとこのシーンでのコンチェル(人間の方)はなんと一言もしゃべりません。そこがどうしても違和感を感じてたので、本作における最高の変更点ではないかと思ってます。

 自分と同じ心を持ち、ずっともーちゃすを待ち続けていたNo3。コンチェルは彼女に声をかけて、そっともーちゃすの背中を押します。ただそれだけなんですけど、他に何も付け足す必要なんてないでしょう。
 原作の時点で大好きだったシーンがもっと好きになりました。

 ただ同じシーンで残念なのは、ホコリまみれの姿を恥じらうのがカットされたこと。あそこ最高に乙女な部分を感じられてよかったのになあ。
「無駄に長生きはするものね」ってセリフが改変されていたのもまた残念。『無駄に』って一言がよかったんですよ。最愛の人と出会えた過程を照れ隠しに『無駄』なんて言ってしまう、コンチェルらしいじゃありませんか。

 この2つの変更点、特に問題なくそのまま入れられたはずなので、本当に残念でした。


 他にコンチェル関連では「はい、勘違い駄目ー」のセリフが数回登場したのが嬉しかったですね。彼女らしい可愛いセリフなんですが、確かゲーム版では1回しか聞けなかったと思います。印象に残るので口癖だったら良かったのになと思ってたんですが、ノベル版で見事叶えてくれました。




 戦闘のアレンジも良かったと思う。
 原作はRPGとしての体裁を整えるため、シナリオの都合よくキャラクター間のパワーバランスが無視されます。結果、チビロボ相手に恐れて逃げ出すこともあればバッタバッタとなぎ倒していくこともあって、違和感がものすごいんですよね。

 その点、本書では基本的にもーちゃすたちが『戦闘』することはなく、避けて通れないチビロボ相手には『スイッチを切る』という、そんなあっさりでいいのかよと思いつつもどこかタオルケットらしいうっかり感が漂う方法で対処されており、むしろゲーム版より自然です。

 それに伴った最後の戦いの解釈も気に入ってます。
 ゲーム版でははっきり言って、もーちゃすが転生したからといってすべてが丸く収まる理由が乏しい。記憶を引き継いでいても、特別な力なんて何も持たない少年一人に何ができるんだよと言いたくなります。
 レベルアップで強くなっているのを物語上でも強くなっていると捉えればまだ理解できますが、そうすると今度はもっと活躍できるはずだろうと言いたくなる。少なくともロボット相手に格闘できる少年は学校でいじめられたりせんだろう(笑)。

 その点、本書の最後の戦いではチビロボはまだ一体しか活動しておらず、スイッチを切ることであっさりと対処できます。若干クライマックス感に欠けるのは否めませんが、それでもゲーム版よりは受け入れやすいです。ちゃんと前世の記憶を活用してて、もーちゃすが転生してよかったなと思えます。



 死ぬほど笑ったのがポン号を爆破するシーン。
 艦内のモブロボットの一人が「おつかれっしたー」ってカンペを持ってるのがツボで腹が痛くなりました。これはぜひ挿絵も欲しかった!






残念なところ

 正直、文体がちょっときつい。
 ですます口調の童話のような文体であり、かなり水野さんテイストが溢れてますが、これでこの分量を読まされるのは結構辛いことに気づきました。ゲームだとグラフィックによる演出が混じってテキストの分量が減るのであまり気にしなかったんですが。
 日頃私がこの手の文体を読まないせいもあるかもしれません。

 結構ワンパターンなのも問題で、文末に『ですけどね?』『でしたよ?』という表現が頻発するのがちょっとイラッと来ました。セリフでも疑問形ではなく語尾を強調する意味で頻繁に『?』が使われてるのがちょっと鬱陶しい。

 この点は好みの問題かと。特に強調の意味で『?』を使うのはライトノベルでもよく有りますし、本書を買うファンの大半は若い人でしょうから気にしないと思います。

 水野さんの原作ゲームテキストからして記号は過剰に使われますが、私はあれもあまり好きではありません。


 ちなみに本作は、水野さんが書いた文をひびきさんがリライトする、という形で仕上げたようです。もちろん原文を読んだことなどないのでこれは予想ですが、恐らくひびきさんが頑張ってくれたお陰で相当読みやすくなったのではないでしょうか。

 身も蓋もない話、原文が読みやすければひびきさんは必要なかったはずですし、本作は当初水野さん本人が書くかもしれないと発表されていたので、つまり原文は世間に出せるクオリティではないと判断された可能性があります。

 自分の文ならともかく、他人の文を170万字もリライトする作業は相当つらかったと思う。
 ひびきさんには頭が上がりません。



 本書独自ではなく、原作から引き続き残念なのはポンという種族とけるばぁすの扱い。

 まずポンですが、ゲーム版では『ポンという種族が当たり前に存在する』のか『人知れず存在する』のかイマイチ伝わりませんでした。しかし本書によると、もーちゃすの反応を見るに『人知れず存在する種族』だったようです。

 でも、この種族を出す必然性というのが特に無いんです。別にロボットたちによって改造されて知能を持ったパンダという設定でも問題なかったはず。
 原作の過去作をプレイしてるならちょっとした共通点として一種のファンサービスになりますが、『1』単体で見ると本当に意味がわかりません。同じ意味でぷっち(アームたんの宇宙用ボディ)もそうですね。

 ここ、何か理由が欲しかったな。


 けるばぁすに関しては、コンチェルロボとのエピソードが感動的で忘れがちなんですが、冷静に考えるとなんだかよくわからないとしか言い様がないんです。
 他に誰もいないあの星でずっと孤独に生きていた彼が、少しずつ誰か(コンチェルロボ)と心を通わせていく過程は確かに感動的ではあるんですが、あまりにも情報が少ない。コンチェルロボの記憶を人間コンチェルに受け継がせるためのエピソードにちょっと感動を付け足すための道具的扱いになってしまってる。

 小説版で何か付け足してくれるのではないかと期待してたんですが、特に何もなくて残念でした。

 ちなみに原作ゲームの次回作『空からクル乙女爆弾』では彼の生誕の秘密が書かれるそうです。どこまで『1』に関連してくるかは不明ですが楽しみ。



 一番残念なのは、グロテスクな表現がマイルドになったこと。
 ファンの間では有名な話ですが、水野さんはこのシリーズのグロテスクな表現に着目されることをあまり好ましく思っていません。

 けど私はやっぱり大きな魅力の1つだと思う。あの作風で容赦なく汚いものやエログロを描く、どこかプレイヤーを突き放したところに不思議と惹かれてしまった身としては、どうしても避けないで欲しかった。

 何よりもそういったシーンの挿絵が一枚もないのはいかがなものか。
 せめてコンチェルが頭を開かれたところだけでも挿絵を入れるべきだったと思う。見た瞬間、本を放り投げる自信があるけど(ゲーム初プレイ時も驚きのあまりコントローラ放り投げました)。
 もしくは小説版オリジナルの踏み潰されたもめんの頭とか。

 出版社が問題あると判断して自粛要請を出したのか、水野さん自ら何らかの理由で変更したのか、どちらかはわかりませんがとても残念でした。


 グロとは少し違いますが、アームたんの口を開けて水槽とかを格納するシーンも、ぜひ挿絵で欲しかったなあ。あの愛らしい顔の口が醜く裂けるのとか、いかにもタオルケットっぽいじゃありませんか。



 細かい部分では、好きなセリフ・フレーズが幾つか改変されていたのも悲しい。
 もめんがまとめた資料でもーちゃすが歴史を確認する際、原作ではチビロボ達の大虐殺を『テンポよく殺人』と表現しています。

 テンポて。
 これ普通の人ならなかなか出てこないフレーズだと思う。いかにもタオルケットらしいので、そのまま使って欲しかった。






・その他
 
あとがきで爆笑した。


 本書ではゲームよりも頻繁にタオルケットが登場するのですが、それはひびき氏のアイデアらしくそれがどういった意味を持つのか自らあとがきで無邪気に語っております。16行で1ページしかないあとがきのうち5行も使って実に楽しそうに。
 こういうのって、読者が自分で気づいて感動すべき部分だろう。

 いえ、私は物語を深いところまで読み込めるタイプではないので、言われなければ気付かなかった可能性の方が高いですし、教えられて感心もしました。しかしなぁ(苦笑)。


 件のツイートの件でも分かってたことですが、ひびき氏は物凄く「言いたがり」なんだと思う。自分が頑張ったことはとにかくアピールせずにいられない。

 社会を上手く渡って行くにおいてはそれって重要な事だと思いますけど、創作の場でそれをやってしまうのはいかがなものかと。
 作品に込められた明言されない部分のメッセージというのは受け手側が自分で見つけていくものです。自分で見つけるのももちろん楽しいし、同好の士との会話の中で教えられるのも、また作品の楽しみ方の1つ。
 それを作者自ら目につくところで「聞いて聞いて!」と語ってしまうのは、クリエイターとしていささか美しくない。


 悪いことではないんですけど、読後感は結構台無しです。不愉快なわけではなく「それを自分で言っちゃうかあ」と、苦笑しちゃう感じ。肩をこけさせましたとも。

 件のツイートをリアルタイムで見守っていた身としては「ひびきさんらしいなぁ」となんだか微笑ましくもありました。可愛い人だと思う。






・絶対にゆるさないこと

 なぜぱりぱりうめの寝間着姿を挿絵で描いてくれなかった!!






・総括

 そんなわけで、まさかのあとがきによる不意打ちで不覚にも『作者萌え』してしまいなんだか悔しい。なんて茶化してますが、本当に良いノベライズだと思います。先にも書きましたが、ファンなら読むべき。

 実は私、ゲームのメディアミックス、特にノベライズって全く信用してません。一番手を抜いて適当に作られるイメージが有り、実際今まで読んできたノベライズの大半はしょうもないという感想しか浮かんできませんでした。けど本作は違います。イラスト・本文共に温かみを感じ、ゲームと合わせて楽しめる、理想のファングッズでした。

 小説化が発表された頃、私はPHPをボロクソに貶す記事を書いたのですが、蓋を開けてみればとても素敵な作品に仕上がっていたため、出版に尽力してくださった関係者一同に心から感謝しています。是非続編を!




 あ、あとアームたんの生足ごちそうさまでした。







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