架空チョコレート

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『仮面ライダー THE NEXT』 感想

 最初に言っておきますが、悪くないと個人的には思っている前作と違い今作は全くオススメできません。


 初代仮面ライダーのリメイクである『仮面ライダー THE FIRST』。
 その続編であり『V3』も加えたのが本作『仮面ライダー THE NEXT』です。


 半端に仮面ライダーとしての遠慮が残っていて大人が見るとやや稚拙な、かと言って子供が見て楽しめるかというと微妙なアクション映画だった前作に比べ、今作は完全に大人向けへとシフト。しかしその方向性はなぜかホラーテイストを加えるというよくわからないことをしております。
 どうやら昭和仮面ライダーにあった怪奇性を強めたかったようなのですが、妙に頑張ったその路線がライダー要素と上手くブレンドされておらずなんともチグハグな印象を得る作品でした。

 もっともこのチグハグさ自体は、個人的には嫌いじゃないんですけどね。マンガとかでも長く続くシリーズの場合、マンネリ化を防ぐためにわざとそれまでの路線とは違うエピソードを挟んで読み手としてはなんだか落ち着かない気分になることがありますが、そのソワソワ感は個人的には嫌いじゃないです。
 おっぱいも見れるよ!(ライダー史上で言えば、真・仮面ライダー以降2回目?)



 物語の導入部はというと、前作でショッカーを裏切った主人公・本郷猛は高校の教師になるも生徒たちになめられっぱなし、授業もろくに聞いてもらえない冴えない教師人生を送っています。
 その一方、巷では国民的歌手『CHIHARU(面倒だから次からはちはると書くぞ)』の歌に呪いの言葉が混じっており、聞くと死んでしまうという都市伝説が。


 この都市伝説によって人々が殺される描写が完全にジャパニーズホラー(の劣化コピー)。照明が暗くて音楽のないシーンも多く、ライダーのアクションシーンと完全にチグハグで2つの映画を交互に見ている気分になります。お得感有りと褒めてるわけではないですよ、念のため。
 何か仮面ライダーに新風を吹き込みたかったのかなと好意的に解釈することもできなくはないですが、正直単にホラー映画を撮りたかっただけなんじゃないかと勘ぐってしまいます。



 で、本郷の教え子である菊間琴美はちはるとは親友であり、追い詰められた様子の電話を最後に連絡がとれなくなった彼女のことが心配で家を尋ねるんですが、さらにそれを心配して本郷が追いかけたせいで彼を抹殺せんと動き出したショッカーとの戦いに巻き込まれてしまいます。結果本郷に助けられ只者でないことを知り、ちはる捜索の手助けを頼むわけです。

 この時本郷は「僕といると危険だ」とか言って協力を躊躇するんですが、そもそもあんたが深く関わろうとしなければ彼女にはそんなに危険はなかったんじゃないかな……。


 2人はひとまずちはるの兄・風見志郎を尋ねるのですが、彼はすでにショッカーの手にかかった改造人間・V3だった。そう仮面ライダーV3です。
 人生に刺激を求めていた彼はショッカーの一員という立場に割りと満足気で最初は本郷たちに襲いかかるんですが、妹の身に何かが起こってるらしい事を知り彼女のもとへ向かいます。

 っておい、人間の時の心そのままなんか? 脳改造とか洗脳は? 一文字なんかもそうですが、洗脳するのかしないのかどうにも半端なんですよねこのシリーズのショッカーは。


 で実はちはるは嫉妬に狂った同僚のアイドルたちのイタズラによって顔面が半分焼けただれてしまいショックで自殺。以後事務所はその同僚たちに整形手術を施し替え玉としていたんです。そんな後ろ暗い事情を隠しているせいで、都市伝説はちはるの呪いではないかと事務所の人達はガクブル。

 しかしちはるも実は怪人化してたんです。兄の会社を尋ねた際、ショッカーがばらまいた改造用ナノマシンを吸収してしまい、人知れず怪人化してました(兄はこの時V3に)。
そう、人知れずです。妹さん、普通に会社から帰宅してます。先に会社を包囲せずナノマシンを散布したショッカーは馬鹿なんでしょうか。
 ともかく歌を聞いた人々を殺して回っていたのはその力のようです。この変詳しい説明など無いので、どうやって歌を聞いてる人々の元に神出鬼没で出現したのかとかそういうのはよくわかりませんけど。っていうかそもそもなんでファンを殺すのか意味わかりませんけど。


 んで妹の形見の時計の針が3時を指した状態で不自然にプルプル震えているのを見て、風見志郎は「もしかして妹は、明日3時に行われるショッカーの実験を止めてくれと言ってるんじゃ」と考え出します。その実験が実行されると改造用ナノマシンが日本中に散布され、国民は皆死ぬか怪物になるわけですな。

 なんで妹さんはその実験のことを知ってるんでしょうか……不幸にも怪人化しただけでショッカーに所属したわけでもないのに……。


 でまあ最終的には、ショッカー生活をエンジョイしていた風見も妹のためならばと裏切り、1号2号と実験を阻止しに向かうんですが、そこへなぜか唐突に怪人化した妹登場。「殺して……」とつぶやきます。歌の中に紛れていた呪いの言葉も、よく聞くとちはるの「殺して」という懇願でした。
 お前が望むならと涙ながらに手をかける風見。戦いが終わった後「これからどうするんだ?」と尋ねる本郷に「生きていきますよ。あなたのように」と答えます。これからショッカーと戦いつづけるとわかるそれなりにいい締めじゃないでしょうか。


 突っ込みどころは沢山あるものの悲しくも美しい兄妹愛のエピソードと捉えることは出来ます。
 なのに! エンディングのスタッフロール後、すべてを台無しにする超蛇足シーンが!

 場所はパチンコ屋。ちはるの歌をウォークマンで聞きながら『仮面ライダーのパチンコ』を打っていた青年が、歌に紛れて呪いの言葉を聞いてしまいます。それは「殺して」ではなく「殺してやる」でした。青年、本当に殺されます。

 なんじゃそりゃあ!
 なんで最後の最後にこんな後味悪いシーンを付け足すのか全くもって理解できません。やや雑なものの悲しい物語として終わらせたんじゃなかったのかよ。風見が悲しみに耐え妹をその手にかけたのは全部台無しかい。
 しかも殺される青年が仮面ライダーのパチンコを打ってるのはなんの皮肉だ。パチンコの販促? こんなところで?


 自分なりに考えてみたんですが。
 これ、監督なり脚本なりが大人のライダーファンに向けた嫌味もしくは忠告なんじゃないですかね。「いい年して仮面ライダーなんかに夢中になってる奴は搾取されてばかりのうだつのあがらない人生でどうせろくな死に方しねーよ」みたいな。

 勘ぐり過ぎかもしれませんが、クリエイターとしてはそういう意味を込めている方がよっぽどマシだと思う。「単にリング的な後味悪いホラーを作りたかっただけです^^;」より。



 ある意味前作よりも印象深い内容だったと思いますが、最後の最後に全部台無しにされ、どうしても好きになれない作品でした。個人的には、ライダーファンであろうとなかろうと見ることをお勧めしません。あ、でもアクションの格好良さは増してますよ。
 最後さえなければ、おすすめするほどではないけど嫌いじゃない作品だったんだけどなー。







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[ 2014/06/11 17:18 ] 感想文(特撮) | TB(0) | CM(2)
レビュー乙です。いいところ、いいシーンあるんですけどねぇ・・・・
チェーンソーリザード、トモロヲことシザースジャガー、包帯女・Chiharu/風見千春、ショッカーライダー(原作より劣化)は好きです。仮面ライダーvsホラー映画、リング、呪怨がやりたかったのかもしれません。それはそれで見たいですが。最後のあれは蛇足みたいですが単なるお遊びだと私は思います。パチンコ仮面ライダー、Chiharuの歌など仮面ライダーはTVと映画の世界のもの、そのうち包帯女は現実世界で実体化した。龍騎のミラーモンスター(包帯女自身、鏡を多用)みたいなものかもしれません。千春本体とは違う怪人体があるのなら本体と似た水棲生物系?
あと殺される青年、6年後の鎧武の呉島貴虎の中の人で驚きました。貴虎兄さん、ショッカーの悪意の被害者だったとは・・・・・
[ 2015/08/14 00:39 ] [ 編集 ]
> レビュー乙です。いいところ、いいシーンあるんですけどねぇ・・・・

確かに部分部分ではいいところもあって、決して嫌いと言い切るほど悪い作品ではないのですが、どうにもまとまりがなくなんとも惜しい作品です。もっと上手く仕上げていれば、ホラーテイスト混じりの良質なアクション映画になれたんじゃないかな、という気がします。


> あと殺される青年、6年後の鎧武の呉島貴虎の中の人で驚きました。貴虎兄さん、ショッカーの悪意の被害者だったとは・・・・・

えっ!?
そ、それは気づかなかった……びっくり!
[ 2015/08/15 13:42 ] [ 編集 ]
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