架空チョコレート

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OVA『ルーツ・サーチ 食心物体X』 感想

『ルーツ・サーチ 食心物体X』とは、1986年に発売されたOVA(オリジナルビデオアニメ)です。最近80年代~90年代あたりの古いOVAやアニメ映画を見るのがマイブームでして、その一環で見ました。

 私はアニメ好きな人間なので、見た本数自体はそれほど多くないものの、ややマイナー気味なものも含めてタイトルだけは大体聞いたことがあるつもりなんですが、そんな私がまったくさっぱり存在すら知らなかった作品なので相当マイナーな部類ではないでしょうか。
 結論から言うと別に面白くはないですね。



 内容を大雑把に説明すると、ヒロイン・モイラと他数名しかいないとある宇宙船の側に難破船が漂着するところから物語は始まります。この難破船『グリーン・プラネット号』はエイリアンの襲撃によってバズという青年1人を残して全滅しており、エイリアンの魔の手はモイラたちのいる船にも伸びる……という展開です。

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 このエイリアンというのがオチョナンさんみたいに口が横に開く風貌をしとるわけですが、見た目に反して物理攻撃ではなく精神攻撃を仕掛けてきます。それぞれの人物が持つトラウマに関した幻覚を見せて追い詰めていくんです。タイトルの『食心物体』とはここからでしょう。
 けどトドメは物理です。ガラス片に串刺しにされたりエイリアンに体内から突き破られたり幻覚に惑わされて船の外に放り出されたり。

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 んでよく分からんのが、このエイリアンは何故か自分を神の使いだと名乗るんですね。
 我欲にまみれた人間は醜い存在なんだ罰を下すんだ―とよくある理由で人類根絶を宣言するのですが、結局本当に神の使いなのかどうかは最後までわからずじまい。ただヒロインのモイラが「お前なんか神じゃない悪魔だ―」と糾弾すると「ふはははは」とか言って笑って誤魔化すので神様じゃないかもしれません。人間の様に感情を持った異星体が自分より脆弱な地球人を弄んでいるだけかも?

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 結局エイリアン相手になすすべもなく最終的にバズとモイラの2人だけになっちゃうんですが、見事に吊り橋効果で恋仲になった2人は最終的に船を自爆させエイリアンを爆殺しバズが乗ってきたグリーンプラネット号で逃げようという作戦に出ます。が、自在に触手を伸ばす肉塊のようなスライム的存在に変貌したエイリアンに追い詰められていき船の爆破には成功するものの逃げる事は敵わずそのまま巻き込まれます。

 余談ですがこのクライマックスあたりになるとエイリアンは触手を伸ばす完全物理タイプに変貌しており精神攻撃は行わなくなります。タイトルの『食心物体』が非常に虚しいです。バズとモイラにはやましいところやトラウマが一切ないんでしょうか。

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 触手がどう見てもチンコ。

 話を戻しますと、爆破に巻き込まれ宇宙の塵と化したかと思われた2人ですが、何故か生きてました。生物の体内のような有機的な組織に囲まれた謎空間に飛ばされており、まるで地獄のような光景の中にいて実際の所本当に生きているのかあの世にいるのかよー分からんのですが、2人なら何があっても怖くないわ―となんか光ってる方向に歩み出してジ・エンド。

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 意味が分からん!


 ちなみにモイラは予知能力持ちでバズとの子供をこさえた幸せな未来をクライマックス近くで予見します。最後の光に向かって歩き出す演出といい、暗い作風に反して結末は妙に希望満載。
 でも何一つ解決してないんですよね。バズはラストバトルで目をやられているので、そんな足手まとい引き連れてか弱い女性が一体どうやって謎空間を脱するのでしょう。2人の未来がどうなるのか、想像を巡らせてみるのもまた一興かもしれません。そんなことに興じられるほど魅力的な作品とも思えませんが。



 というわけで繰り返しますが別に面白く無いです。話のネタにマイナーアニメを漁って「お前らこんなアニメ知ってる? 聞いたこともねーだろ。すげーマイナーだけど俺見たことあるんだぜ」とウザがられる未来しか見えない自慢をするのが趣味の人は見てみるといいかもしれません。


 褒め言葉になるかどうかわかりませんが、作りが適当なせいで笑える部分がいくつか有ります。
 まず最初の犠牲者が出たシーン。モイラたちの船の責任者っぽいポジションのおっさん・マーカスがガラス片で壁に串刺しにされて殺されるのですが、それを見た瞬間当然ですがモイラは悲鳴をあげます。んが、その数秒後には「あたし、彼(バズ)の手当をしなくっちゃ」と平然と去っていきます。立ち直り早過ぎるだろ。

 ちなみに同じく死体を発見したモイラの恋人・スコットは「お嬢さんにはちょっと過酷な光景だな」とそもそも動揺すらしません。マーカスさん人望ないんですかね。


 あと物語中盤辺り、エイリアンがモイラに初めて語りかけるシーンのセリフ。
「殺す。お前たち一人残らず2時間以内にすべて殺す」

 なにその具体的な制限時間。ちなみに放映時間は40分程度です。

 結局この2時間以内という縛りは最後までまったく機能しません。例えば2時間を超えるとエイリアンが活動出来なくなる何らかの事情があったりすれば、そこに活路を見いだせたりして面白いのですが別にそんなことはないです。
 エイリアンはひょっとすると仲間と一緒に「2時間以内に人間何人殺せるかゲーム」でもやっていたのでしょうか。


 こんな感じで、脚本家も監督もあんまりやる気ないんだろうなと思える適当なセリフ回しやキャラの動きは若干面白いです。これを楽しみに見るのもいいかもしれません。多分。



 これが作られたのは1986年。名作映画『エイリアン』が1979年であり、タイトルに共通項を感じる『遊星からの物体X』が1982年とのことで、これらの作品の影響を受けて「異星人に襲われるSFホラーアニメ作ろうぜ! でもただの化け物ってのも芸がないよなー。よし人語を解する相手にしよう。ついでに神とか言い出して物語に深みを与えちゃえ☆」って感じで無邪気に作られた作品なのかもしれません。


 以上、マイナーなOVA『ルーツ・サーチ 食心物体X』の感想でした。言われなくてもわかると思うけど別に見なくていいからな。





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[ 2014/04/29 20:02 ] 感想文(アニメ) | TB(0) | CM(2)
ワロタww
見てる間はぽかーんって感じだったけど、見終わった後にこのブログ読むと面白い
[ 2015/01/10 14:25 ] [ 編集 ]
Re: ワロタww
そう言っていただけると、こんなアニメ見ちゃった甲斐がありますwww
[ 2015/01/11 06:34 ] [ 編集 ]
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