架空チョコレート

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ボードゲーム+モンスター収集RPGなプレイステーションソフト『ソウルマスター』 感想

・概要

 本作は1997年に発売された、モンスター収集RPG+ボードゲームという一風変わった体裁のファンタジー作品です。
 人間=猫耳(一部エルフ耳っぽいのもいますが)という世界観を舞台に、魔導学院に入学した生徒たちが様々なトラブルに遭いながら一人前の魔導師として成長していく過程を描いています。

 メーカーは数十年に渡り信長を働かせ続けていることで有名なあのコーエー。今でこそ無双シリーズなんかもありライトユーザーからも人気が高い会社ですが、当時はまだまだヘビーユーザー向けのラインナップ重視なイメージだった気がします。
 本作の少し前にアンジェリークシリーズなんかも出しているので、新しいファン層を獲得するために色々試行錯誤していた時代だったのかもしれません。


 参考動画(アップロード者は管理人ではありません)


 以下『ストーリー』『キャラクターデザイン』『ゲーム性』『総評』の4点で感想を語ってまいります。


・ストーリー

 主人公は男女から選べ、選ばなかったほうが転入という形で途中参加してきます。ただしどちらにせよイベントシーンではあまり出番はありません。

 別にストーリー重視のゲームではないので見るべき部分はないです。ただいっちょ前に分岐があり、中盤で2ルート、終盤で3ルートに分かれます。作中の成績によってエンディングでの主人公のその後が変わるのですが、周回プレイを重ねないといい成績を残すのは結構難しいので、ゲーム性が気に入った人なら最低3回は楽しめるかと。
 ただしどのルートに進んでも物語が面白いわけではありません。あくまでゲーム部分が中心の、気楽に遊ぶ作品です。






・キャラクター

 イラストレーターは田口順子さん。
 個人的には結構好きな絵柄。あまり肉感はなくスラリとした頭身の高い画風なのでどちらかと言うと女性向けのような気もしますが、女の子キャラも十分可愛いです。全員猫耳なので好きな人にはたまらんでしょう。活発系のティカとおっとり系のロゼッタが人気を二分しそうですが、女主人公のエルマも私的にはかなり好み。

 キャライラストには頭身が高いものと4頭身ほどにデフォルメされたものが有り、ゲーム中ではデフォルメの方が使われてます。これがまた可愛い。元絵に比べて作中のグラフィックは更にアニメ的にデフォルメが進んでおり、正直こっちのほうが可愛いです。と言うよりイラストの方にイマイチ不慣れな雰囲気が漂っており、多分デフォルメ絵はあまり得意ではない方なのではないでしょうか。特にアゼリアとエルマはかなり不気味に感じます……。

erma.pngazeria.png


 これがゲーム中だとこんなに可愛く。

ermacap.pngazeriacap.png


 余談ですが、ヒット作でもなくそもそも公式イラストの数が少ないため本作には画集や設定資料集がありません。そんなわけでイラスト目当てに攻略本を買ってみました。上記画像もそこから転載したものです。

roseta.png

 こんな感じでメインキャラ8人の立ち絵全身とデフォルメイラストが両方共大きく掲載されているため、個人的には結構満足。唯一のファングッズといえるので、ファンは抑えておきましょう。









・ゲーム性

 ストーリーモードの場合、ボードゲームパートの合間にADVパートを挟んでお話を進めつつ、途中全部で3回、勝ち抜きトーナメント方式の試験をこなすことになります。この試験は今まで集めたアイテムやモンスターを使ってNPC達とひたすら戦闘を繰り返すパートでボードゲーム部分が省かれています。
 他にマップや操作キャラを選んで1~4人で対戦できる『マルチプレイモード』、ストーリーモードで育てたキャラを使って他プレイヤーもしくはCPUと戦闘だけを楽しめる『VSモード』があります。


 まずボードゲーム部分ですが、1マスずつ区切られた正方形のマップを自由に歩き回る形であり決まったルートを移動するスゴロクのようなタイプではありません。ダイスもなく、一部特殊な機能を使わない限り移動出来るのは一マスだけです。正方形の中心へ向かえば向かうほど敵が強力になっていくため、必然的に外周から徐々に回っていく形になります。
 その過程で出会ったモンスターを倒して仲間にしたり能力アップしたりアイテムを手に入れたりして戦力を整え、最終的に中心部にいるボスを倒したキャラが優勝です。


 マスは全て『マーキング』可能であり、それによって土地ごとに決まった属性の『ソウルエネルギー』が手に入り、一定以上溜まるごとに属性レベルが上昇。これによって魔法のレベルが上がるのと同時により強力なモンスターを使役できるようになるため、本作でもっとも重要な要素と言えます。

 他のキャラによってマーキングされた土地を奪うには基本的に戦闘を仕掛けて勝利するしかありません。これがかなり厄介で、本作には逆転勝利できる要素というのが殆どないため一度差をつけられると追いつく・追い抜くのがかなり厳しくなります。

 戦闘は弱点属性をつくことである程度ならレベル差を埋められますが、そもそも沢山の土地をマーキングしたNPCはそれだけ充実したモンスターを所有しているため、こっちが一生懸命弱点をついたところで別のモンスターに交換されれば打つ手なし。レベル差があるため普通に殴りあってもまず勝てません。ザコ敵と戦いまくって戦力を整えようとしても大抵はその間にボスモンスターを倒されてしまいゲーム終了です。

 ボードゲームらしく各種イベントで有利になったり不利になったりする要素もありますが、その中に大きな戦力差を覆せるものはほぼないです。運が大きく絡む逆転要素はボードゲームの醍醐味なのにそこをごっそり削られてしまっていてなんとももったいない。
 本作の場合は運が良ければ逆転できるというより、運が良ければ序盤で差をつけられると考えたほうがいいでしょう。中盤辺りでNPCとの差が開くと諦めの境地に至ります。ただしよほど運が悪くない限り、そこまで極端に差が開くことはそうないです。



 戦闘はモンスター1体と魔導師1人の2人パーティ制。野良モンスターの場合は相手は1体となります。
 モンスターが場に出ている間は一部特殊な条件を除いて魔導師に攻撃が届かないため、NPCと戦う場合はまず相手のモンスターを倒す必要があります。
 モンスターが現存している状態で相手の魔導師に攻撃を届かせるには『全体攻撃』か『相手のモンスターの制御率が低く、盾にならないのを期待する』しかありません。これがレベル差の開いた相手に勝つのが難しい要因の1つです。もっと魔導師に直接ダメージを与えられる何らかの方法があれば、一発逆転を狙えて楽しかったのですが。

 演出面は非常に低レベルで、見る価値は全くないと言っても過言ではないです。当時の水準から見ても決して綺麗とは言えないポリゴンキャラが冗長なアニメーションを見せるだけで、早送りやスキップも出来ません。
 幸いオプションで戦闘シーンをオフに出来ますが、厄介なのがゲーム起動時のタイトル画面からしかオプションに入れないこと。しかも設定は各種セーブデータごとに紐付けされているため、一度戦闘オフにし忘れた状態でゲームを始めてしまうとそのデータでは一生戦闘を見続けることに。
 新しいゲームデータで初めて戦闘になった際、オフにし忘れているのに気づくと発狂できます。

 ボード上のコマ(キャラ)の動きもとてももっさりしていますが、○ボタンでスキップできるため実際のテンポは悪く無いです。残念ながらデフォルトでスキップできるようなオプションはありません。



 本作の目玉要素、モンスター収集・育成システムですが、あまりやり込めるようにはなっていないのがネック。
 ストーリーモードでは新しいマップを始めるごとに手持ちのモンスターを全てリセットされるため、せっかく育てたモンスターを続けて育成することはできません。マップクリア後、育てたモンスターを登録することが出来ますが、こいつを使えるのは全部で3回ある試験の時だけです。またモンスター一種につき1匹しか登録できないため、お気に入りのモンスターを沢山育てるというのも不可能です。

 ストーリーモードクリア後のセーブデータを保存することで2周めに持ち越しても、結局使えるのは試験のときだけ。ストーリー要素なしの好きなマップを選んで遊ぶ『マルチプレイモード』ではクリアデータを使えません。なんとも育て甲斐がない。

 早い話が愛情込めて好きなモンスターを育てて『俺つえええ!!』は出来ないわけです。
 そのためひたすら育成を積み重ねるゲームを求めている人には向いてないと思います。試験に勝つため、限られた条件の中で計画を立てていかに効率よく育てられるか計算するのが本作の楽しさといえるでしょう。



 そして何より問題なのは、ゲーム中は一切セーブできないこと(ストーリーモードでは合間合間のセーブポイントのみで可能)。気軽に終了・再開出来ないのはボードゲームとして致命的すぎる! しかも1試合が結構長い。






・総評
 初めてプレイしたのは12・3年ほど前。
 キャラクターの可愛らしさとゲーム性に惹かれかなり期待して購入したのですが、蓋を開けてみると『痒い所にことごとく手が届かない』とでも言うような、なんともいいがいた残念感が漂う一作でした。
 やりたいことはわかるし、『ボードゲーム』『RPG』『モンスター収集・育成』『猫耳キャラ』などつめ込まれた要素の一つ一つは好みなのに、練り込みが足りずイマイチ各要素が融合しきれていないのがもったいない。1作で終わらせず2作・3作と続けていけば洗練されていい作品になったと思うんだけどなあ。

 思えば昔からRPGとボードゲームが融合したゲームというのは時折見かけ、個人的にもかなり可能性を感じるジャンルなのですが、どれも微妙に『名作!』と言えないものばかりです。バランス調整が難しいのかもしれません。

 とはいえ、あまり類を見ないゲームであることは間違いないので少しでも惹かれるものを感じるようでしたら買ってみて損はないと思います。上手く友達を夢中にさせることができれば対戦で結構盛り上がれることでしょう。
 

 友達いないのでやったことないけど。







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[ 2014/03/05 08:52 ] 感想文(ゲーム) | TB(0) | CM(2)
うっわ懐かしい、ソウルマスターの記事だ
高校生の頃に友達とかなりハマりました

昔のことなのでよく覚えてませんが、プレイ中のどこかで(ボードが出てるシーンだったと思う)オプションの設定が出来たはずですよー
試しに戦闘シーンをオフにして、味気ないから戻した覚えがあります
[ 2017/05/19 23:13 ] [ 編集 ]
> 高校生の頃に友達とかなりハマりました

自分は1人寂しく遊んでました(´Д⊂ヽ


> 昔のことなのでよく覚えてませんが、プレイ中のどこかで(ボードが出てるシーンだったと思う)オプションの設定が出来たはずですよー
> 試しに戦闘シーンをオフにして、味気ないから戻した覚えがあります

え、ほんとですか。
多分またプレイすることもあるゲームだと思うので覚えときます。
地味なイライラポイントだったので情報感謝です。
[ 2017/05/21 17:48 ] [ 編集 ]
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