架空チョコレート

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ゲームボーイソフト『聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜』 感想

 子供の頃やったけどクリアは出来なかったゲームに再挑戦、その②。
(借り物ですが)実機でやったので途中一度セーブデータが消えて泣きました。総プレイ時間はそんなに長くないだろうと踏んで、途中から思い切って電源を切らずにプレイ。結果的に4日ほどつけっぱなしだったわけですが、熱暴走なども起こさず無事クリア出来ました。

 以下『概要』『ストーリー』『ゲーム性』『総評』の4項目で感想をお送りします。



・概要
 1991年発売、もはや説明不要の名作RPGにして人気シリーズの原点。
 この第一作目のみファイナルファンタジーシリーズの外伝的作品という位置づけだったようでタイトルにもそう明記されてますが、チョコボや魔法の名称が共通している以外繋がりらしい繋がりはないです。

 ちなみに本作以外で私がプレイしたことのあるシリーズは『2』『3』『LOM』の3本。全て子供時代のことなのでちょっと記憶が怪しいですが、本作は後のシリーズに比べると『ゼルダの伝説』のような謎解き要素とアクション要素が強めの作風になってる気がします。






・ストーリー

 舞台は『マナの木』と呼ばれる神秘的な一本の木によって守られた架空の世界。
 力による世界征服を企む『グランス公国』の闘技場で奴隷剣士として命懸けでモンスターと戦うだけの日々を送っていた主人公が、同僚ウィリーの遺言「マナの木に危機が迫っている。ジェマの騎士ボガードに会え」に従い闘技場を脱走するところから物語は始まります。

 手中に収めた者は絶大な力を手に入れる事ができる『マナの木』をめぐり、その力を狙うグランス公国の王ダークナイトと側近の魔術師ジュリアス、マナの木に関する秘密を持つがゆえに彼らに狙われるヒロイン、かつてマナの木を守るために戦ったジェマの騎士ボガードなどと関わりながら、主人公は世界とヒロインを守るため騎士として成長していく……というのが大筋。

 多分『スターウォーズ』を意識してると思います。ジェマの騎士はジェダイの騎士、先輩騎士のボガードはオビ=ワン・ケノービ、そして聖剣エクスカリバーがライトセーバーといったところでしょう。



 世界に危機が迫っているわけですが、主軸となるのはあくまでマナの木を狙うグランス公国とマナの木を守ろうとするヒロイン及びジェマの騎士の2勢力のみで物語は比較的コンパクト。他にマナを狙う第3・第4の勢力やそこを引っ掻き回すトリックスター的存在は登場しませんので至ってシンプルです。

 小奇麗にまとまっていて、最後は厳密にはハッピーとは言えないけどほろりと泣けるいい話ですが、細かい部分で説明不足なのは否めません。容量がギリギリであろうゲームボーイという媒体を考えると仕方のないことかもしれませんが、せめてヒロインとの絆を深める過程はもうちょっと丁寧に書いて欲しかったかなと思います。

 特別な血筋でも何でもない一般人の主人公が強大な軍事(?)国家を相手に世界を背負って戦えたのは、生来の正義感や責任感の強さよりヒロインへの愛が大きいと思うんですよね。そこの描写にもうちょっと尺を割いてくれないと展開がすんなり飲み込めません。主人公は奴隷剣士だったがゆえにグランスへの恨み辛みは募っていると思いますが、それを晴らすために戦うようなタイプのキャラにも見えなかったしなー。


 ちょっともったいないなと思うのは、序盤で主人公に遺言を残すウィリーの扱い。彼が主人公にとってかけがえのない親友だという描写があれば仇討ちという動機もできたのですけど。
 なんとも気の毒なことにウィリー君、死んで以降一切名前が出てきません。これじゃあ主人公が命懸けで彼の遺言を守ろうとした動機として弱く感じられて仕方ない。ところどころ「ウィリーのために……」と主人公が口にすれば、親友感が出て主人公の頑張りに納得行くと思います。

 そもそもウィリー、一体何者だったんだろう。なぜマナの木の危機を知ったのか、なぜ主人公に託したのか、一切語られません。それどころか初登場時からいきなり瀕死でその理由すら語られないのですが、多分奴隷剣士としての戦いで大怪我を負ってしまったのかな。せめてテキストだけもその辺説明すべきだったんじゃないか。



 総じて、主人公のキャラ付けが半端な印象です。ドラクエのような無言タイプのキャラならともかく、普通にしゃべるのでもっときちんとしたキャラを作って欲しかった。ライターとしてはいかにもRPGの主人公的な、世界とヒロインのために戦う青年という以外しっかりしたイメージを持ってなかったんじゃないかと疑ってます。


 いっそのこと、奴隷剣士という設定を活かして主人公をもっと粗野で俗っぽいキャラにすればわかりやすかったかも。
 グランスへの恨み辛みから「世界なんか知ったこっちゃないが、グランス公国はぶっつぶしてやる!」って感じで。それくらい力強いキャラのほうが、奴隷から成り上がってやがて世界まで救うようになる展開やヒロインとの急な関係の発展に馴染みやすい気がするし。キャラデザも筋肉隆々な感じで。
 でもまあ、そんなアメリカンなテイストは日本じゃ受けないかな。っていうか私も嫌です。



 見所はいくつかある本作ですが、個人的に一番胸に来たのはアマンダの死ですね。
 呪いによってオウムに変えられてしまった弟を助けるためあらゆる呪いを解くメデューサの血を求めて主人公と2人で戦い見事勝利するわけですが、メデューサは最後の悪あがきに血を一滴も残さず消えてしまいます。しかも戦いの最中噛まれてしまったアマンダは自身も徐々にメデューサへと変貌。
 人間としての理性を失いつつある中、彼女は懇願します。自分を殺し、その血を弟に与えてくれと。

 ここで秀逸なのは自動でイベントが進まないこと。自分でボタンを押して、剣を振って、じっと動かない彼女を殺す必要があるんです。
 これほどAボタンを押すのが重いイベント、早々ないです。まさにゲームならではの心に来る演出。子供時代にここまで進めてたら、きっと大人になった今でも覚えてただろうなー。


 でもちょっと突っ込ませてもらうと、このメデューサもかなり気の毒なキャラで……。
 彼女はジェドという街の領主デビアスの母親なんですが、息子に嫌われて洞窟へと閉じ込められてしまったんですね。彼女が生来のメデューサなのかはたまたアマンダのように他のメデューサに噛まれて変貌してしまった元人間なのかは作中語られません。

 洞窟へ閉じ込められた理由もはっきり語られないのですが、作中特に悪さをしたような描写もないんです。例えば村人たちに話しかけても「メデューサが暴れまわって大変だった」とかそんな話は一切なし。つまりただ息子に忌み嫌われて監禁されてただけかもしれない。
 その上血がほしいからという理由だけでいきなりやってきた無関係の主人公たちに殺されてしまったとあってはなんかもう、胸が痛くなりますよ……。
 せめて倒すに値する理由付けがあればこんな罪悪感を覚えなくて済んだんだけど。






・ゲーム性

 大きなストレスになるほどではないものの、操作性にやや難があります。
 古い作品である上にボタン数の少ないゲームボーイというハードの特性上、仕方ない部分もありますが、一番納得行かないのは会話キーというものがなく村人にぶつかっただけで話しかける形になることでしょうか。村はキャラ1人しか通れない道が多く狭いので、進もうと思ったら急に割り込んできた村人に話しかける形になって同じ話を何回か聞くハメになったり。

 でも大丈夫。街中でも剣を振れますので、そんな時は攻撃してふっ飛ばせばいいのです。HPも設定されているようで、しつこく切り続ければ殺せます。
 ……胸糞悪いわ!www



 一部敵は斜めに移動できるのに、こっちは出来ないのも納得行かないなー。これだけで大分移動が快適に感じられたはず。

 魔法やアイテムのメニューを閉じるとメニュー画面から抜ける形になるのも地味にストレス。魔法欄を開こうとして間違えてアイテム欄を開いちゃった場合、キャンセルしてもう一回メニューを呼び出す必要があります。ここでまた間違えてアイテム欄を開いちゃったらイライライ2倍!
 本作では魔法・アイテムをBボタンに設定してから使用する形になっているのでメニューを開くことは頻繁にあり、忙しない私は操作ミスが多かったです。

 アイテムの使用方法も納得行かない。一旦Bボタンに当てはめる意味がわかりません。メニュー欄から選んだ直後に効果が発動すればいいはずでは。
 おまけにBボタンは魔法と共通で使用するため、割りと頻繁に付け替える必要があってとってもストレス。ダンジョンで鍵のある扉にぶち当たる度にわざわざ身につける必要があったのも面倒でしょうがなかったです。そこは自動で消費してくれー。

 回復系のアイテムを当てはめても、使い終わる度に新しいのに付け替える必要があります。一部を除き消費アイテムには使用回数があるのですが、もっとも頻繁に使うHP回復アイテムは2回しか使えませんし、同じアイテムをストックしてても自動で付け替えてくれるような気の利いた仕組みにはなってません。
 なんでこんな操作系にしたんだ!



 ゲームバランスは結構秀逸で優し目。
 道中出会う敵をちょくちょく倒していけばボスはゴリ押しで倒せるくらい成長するのでレベル上げは必要ありません。全てのボスにパターンがあるため、考えるのが得意な人は逆にかなり低レベルでもクリアできるんじゃないでしょうか。

 育成方針も大雑把に戦士系・魔法系と分けることが出来るため、工夫を重ねることが好きな人は2・3週くらは楽しめそう。


 謎解きはごく一部難しいというか理不尽というか。詳しくは失念してしまいましたが、ノーヒントでクリアできるかこれ? と思うものが1つ2つありました。ぶっちゃけ私は攻略サイトがなければクリアできなかったと思います。
 部屋の周囲をぐるっとスイッチで囲まれていて、そのどれに物を置けば扉が開くかは総当りしないとわからない、という解くことに楽しみを見いだせないような謎もあり、イマイチ洗練されてない印象も。






・総評


 小粒な良作といったところでしょうか。
 クリアまでにかかる時間は多分10数時間程度ですが、実際にダンジョンを歩くと結構やりごたえがあってボリューム不足は感じません。物語もそんなに複雑ではないので、暇な時に少しずつ進めても内容がわからなくなることはないと思います。何よりも切ないエピソードとそれらを盛り上げる音楽が秀逸。

 シンプルなアクションRPGがやりたい人にオススメ。


 ちなみにゲームボーイアドバンスにてリメイクされてますが、内容はガラリと変わっているようなので(私は未プレイ)別物と思った方がいいでしょう。







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[ 2014/02/19 13:19 ] 感想文(ゲーム) | TB(0) | CM(0)
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